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いまこそ子供たちに予防接種を


2020年07月01日

 新型コロナウイルスの流行に伴って、乳幼児の予防接種率が下がって来ていることが心配です。ウイルス感染を恐れて予防接種のために小児科を受診することをためらう親御さんが多いためです。不安なお気持ちはよく分かります。ただ、0歳児の予防接種スケジュールは過密で、一度延期してしまうと必要な回数を接種できないこともあります。また、令和2年10月から定期接種化されるロタウイルスワクチンの初回投与は、生後2ヵ月から生後14週6日までと決められています。1歳児で保育園の集団生活を始める場合は、入園前に必要な予防接種を完了しておきたいものです。
 学校の休校、保育園の登園自粛、マスク・手洗いの徹底などによって、子供たちの間でインフルエンザも風邪も現在まったく流行していません。小児科を受診する患者さんも普段の1/3以下で待合室はガラガラです。もちろん、どの小児科でも一般診療と時間(部屋)を分けて予約制で予防接種を行っています。
 幸い、新型コロナウイルスの小児患者は極めて少なく死亡例もありません。6月に入り流行も終息しつつあります。どうぞ安心して小児科を受診し、赤ちゃんがこれから生きて行く上でとても大切な予防接種を受けさせてあげてください。
                                             広報委員会 北原文徳