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肺がん検診について


2019年09月01日

質問1 肺がん検診を行うよう書類が来ました。肺がん検診について教えてください。

肺がん検診の目的はがんを早期に発見し、適切な治療をすることで、がんによって亡くなられる方を減らすことです。肺がん検診では長野県の各市町村によって異なりますが、「胸部エックス線検査」を行います。タバコを吸う習慣のある方は、エックス線検査に加えて「喀痰細胞診検査」を行います。この検査は痰を採取し、痰にがん細胞が混じっているか顕微鏡を使って検査する方法です。また、直接胸部CT検査(低線量肺がんCT撮影)を行う市町村もあります。平成29年度の長野県における受診者数は、X線・喀痰検診34,267人、CT検診21,053人でした。

質問2 「精密検査が必要」との結果が来た場合はどうすればいいでしょうか。

肺がん検診後は、長野県内の各郡市医師会にある肺がん検診委員会等で呼吸器専門の医師が撮影画像を読影し、精密検査が必要かなど判断します。「がんの疑いがある」「精密検査の必要がある」と結果が来た場合は早急に精密検査を行える医療機関を受診してください。医療機関が分からない場合は、まずかかりつけ医に相談してください。X線・喀痰検診で異常を指摘された場合は精密検査として胸部CT検査を行います。CT検診で異常を指摘された場合はさらに精密なCT検査や3か月ほど経過観察し再度CT検査を行うことになります。
また、口や鼻から内視鏡を入れる気管支鏡検査を行うこともあります。
肺がんに罹る方は年々増加しています。40歳を過ぎたら男女を問わず年に1回は肺がん検診を受けるか、かかりつけ医で胸部エックス線検査等を受けるとよいでしょう。

                                             広報委員会 野邑敏夫