手術前の採血で見つかることも~知らないうちに感染するC型肝炎をチェック!
2025年09月01日
C型肝炎ウイルス(HCV)は、痛みも熱もなく肝臓をじわじわ傷めるため、気付かないまま過ごしている人が国内に数十万人いるといわれます。放置すると慢性肝炎から肝硬変、やがて肝臓がんへ進むことがあるため早期発見が大切です。実は、手術や入院の前に行う採血でHCVを調べている病院が多くあります。年齢を重ねれば白内障や人工関節などの手術が増えますし、若い世代でも思わぬけがや病気で手術を受けることがあります。この「手術前検査」がC型肝炎を見つける絶好のチャンスです。
いまは飲み薬だけの直接作用型抗ウイルス薬(DAA)があり、8〜12週間の治療で約95%が治ります。副作用も少なく、医療費助成制度も整っています。
【検査を受けたら必ず確認】
● HCV検査を行ったか、医師に聞く
● 結果は書面でもらい、説明を受ける
● 陽性だったら必ず消化器内科(肝臓専門医)を紹介してもらう
手術ついでの採血が、将来の肝臓がんを防ぐきっかけとなります。ご自身やご家族が何らかの理由で入院したり手術を受けることになったら、検査結果をいま一度チェックしてみましょう。
広報委員会 出口正男