昭和のベテラン医師と平成・令和の若手医師 ー世代をつなぐ架け橋も医師会ー
医療も働き方改革の大波を受けている。若手医師は保険医を避け直美に走り、医師会の在り方や必要性に疑問も投げかける。見えない世代間の溝が横たわる。
※ モーレツ世代:終戦後まもなく1950年代後半~1970年代に私生活を犠牲にして働く当時のサラリーマンを指す。仕事に情熱を燃やし、文字通り「モーレツ」に働く姿から戦士とも呼ばれた。月月火水木金金の軍歌通り24時間365日働く医療戦士世代と言える。
※OH!モーレツ:1969年小川ローザ(現在ん歳)のテレビCMで流行した。
※ ゆとり世代:一般的に1987年~2004年生まれでその特徴として素直で真面目、合理的思考とワークライフバランスを重視する傾向・ITスキルや創造力が高い・多様性を尊重する姿勢から新しい視点・柔軟な発想・効率的な業務遂行能力を発揮する一方で、積極性の欠如やストレス耐性が低いなどが挙げられる。
※Z世代:1990年代~2010年生まれでその特徴は、デジタル・SNSネイティブ 多様性と個性の尊重世代。 今、働き方改革の進捗により、モーレツ⇒ゆとり そしてZへの時代・世代と世相の転換が急激に進む。 医師会にはそれぞれの世代間で異なる働き方、価値観、技術ギャップの橋渡しの役割が今までになく求められている。その手段は、世代間の対立を煽るのでなく寛容による相互の補完であり、経験と技術/情報の共有と理解であり、世代間で異なる価値観・ニーズやシフトの調整ではないか?
医師には世間から依然と冷たく向けられる、今は昔の『金持ち神話』も横たわる。各世代の溝を乗り越え、医療職の専門性とプライドにかけて、保険医療体制堅持下で安心かつ納得いく生活保障を求め、充実させる具体的道すじの明示と、その架け橋役が医師会に求められる。