読本52
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② 中核症状の治療 アルツハイマー病では、早期からアセチルコリンという記憶や学習に関係する神経伝達物質(神経と神経の情報伝達に使われる物質)が低下してしまいます。この脳内のアセチルコリンを増やして、物忘れなどの症状を軽減し進行を遅くするための薬が3種類あります。コリンエステラーゼ阻害剤として開発された塩酸ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンです。いずれも化学構造に違いがあり効果が幾分異なることかストレス大脳の機能低下そのものによって起こる症状中核症状をもとになんらかのストレスが加わって起こる症状●記憶障害●理解・判断力の障害●実行機能障害●失行・失認・失語 などごはんはまだかな?今、食べたばかりなのに…●心理的(プライド、不安)●人間関係●環境の変化●体調不良●薬剤の副作用 など●妄想●せん妄●徘徊●不潔行為●介護への抵抗●多動 など●焦燥●抑うつ●易怒性●多弁●暴言・暴力●幻覚BPSD (周辺症状)中核症状イライラ 12わたくしたちの健康読本

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