健康読本_51
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 収縮期血圧と拡張期血圧(最高血圧と最低血圧、上の血圧と下の血圧とも呼びます):心臓は収縮と拡張を繰り返して血液を全身に送り出しています。手押しポンプ(自転車の空気入れなど)を押すときが収縮期、引き戻すときが拡張期です。心臓が収縮して血液を送りだすときの血圧を収縮期血圧(最高血圧、上の血圧)と呼びます。心臓が拡張するときは大動脈弁が閉じて、送り出した血液が心臓に戻らないようにします。この拡張期にも末梢(手足の先まで)に血液を送り続けるために拡張期血圧(最低血圧、下の血圧)が存在します。 血管の壁は弾力性(ゴム管のように伸び縮みする)がありますが、高血圧状態が長く続くと、血管壁が次第に厚く、硬くなります。これが動脈硬化と呼ばれる状態です。動脈硬化が全身に及ぶと、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、心筋梗塞、大動脈瘤、腎硬化症(慢性腎臓病、腎不全)、眼底出血などを引き起こします。血管が硬くなると心臓は、さらに高い圧力で血液を送りだすことになるので、心肥大や心不全になります。これらをまとめて心血管病と呼びます。3収縮期血圧と拡張期血圧4血圧が高いとどうなるか動脈硬化動脈硬化高血圧の状態が続くと、血管が硬くなり、重大な病気を引き起こしやすくなります。心血管病脳卒中心筋梗塞大動脈瘤腎硬化症眼底出血心肥大・心不全血管高血圧5血圧とは/収縮期血圧と拡張期血圧/血圧が高いとどうなるか

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