わたしたちの健康読本48 心臓の病気
11/20

 不整脈への対応は、背後に虚血性心疾患や弁膜症などの原因となる心臓病(基礎疾患)があるか否かで異なります。心臓病の有無は、心エコー(心臓超音波)検査でチェックします(図7)。一般的に、基礎疾患がなければ、あまり神経質になる必要はありません。① 期外収縮(きがいしゅうしゅく) 「脈が飛ぶ」タイプです。拍動の司令塔である洞結節以外の部位が、拍動の電気刺激を発信することが原因です。発信源が心房にあれば「心房性(上室性)期外収縮」、心室にあれば「心室性期外収縮」と呼びます。脈がひとつ飛んだ後に、胸が瞬間的にどきっとします。  期外収縮は、睡眠不足や二日酔い、コーヒー、紅茶などのカフェインの摂りすぎ、ストレスなど体調が悪い時に多く出現します。症状がなく、検診で偶然に指摘されるケースも少なくありません。本人は気味が悪くて不安になりがちですが、背後に心臓病がない限り、放置していても大丈夫です。症状が強く気になる場合は、抗不整脈薬や抗不安薬を使うこともあります。しかし、神経質にならないことが「最良の薬」です。11不整脈  不整脈図7 心エコー検査 資料提供:トーアエイヨー 

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です