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更年期障害と人生のリュックサック


2023年09月01日

 更年期とは、性の成熟期から老年期への移行を指す用語として定着しております。実年齢としては45歳から55歳程度かと思います。でも、この時期こそ、熟した人生を一番楽しめる時期かもしれません。
 この頃になると、顔や上半身がほてる、夜寝つかれない、興奮しやすくイライラすることが多い、いつも不安感がある、ささいなことが気になる、くよくよし憂鬱なことが多い、無気力で疲れやすい、眼が疲れる、ものごとが覚えにくかったり物忘れが多い、めまいがある、胸がどきどきする、胸がしめつけられる、頭が重かったり頭痛がよくする、肩や首がこる、背中や腰が痛む、腰や手足が冷える、手足(指)がしびれる、最近音に敏感になった、などが現れるがあります。
 これらは、更年期障害が原因の可能性もあります。
 女性(ヒト)は、その人生をどなたも長い間一所懸命に生きてきました。
 だからこそたくさんの経験と解決策を着実に身に着けています。
 でも、加齢からくる不安もあります。
 毎年担ぎ続けてきた人生のリュックサックが次第に重くなってくる方もいらっしゃいます。
 このリュックサックを担ぐお手伝いをさせて頂く事も我々産婦人科医師のつとめです。
                                            広報委員会  宮下尚夫