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閉塞性動脈硬化症


2022年01月01日

 閉塞性動脈硬化症は、主に足の末梢の動脈に動脈硬化が進み、血管が細くなったり閉塞したりして、それより抹消に十分な血液の供給が保てなくなった状態です。病状が軽度の場合は、足の冷たさやシビレ感が生じます。進行すると、歩行中に下肢に痛みが生じて歩けなくなりますが、休憩すると痛みがなくなり、また歩けるようになります。さらに進行すると、安静にしていても症状が現れるようになります。そして、さらに進行すると、小さな傷が治りにくく、皮膚潰瘍や壊死を起こし、治らなくなってしまいます。このような症状のある方は、なるべく早く「かかりつけ医」に相談して適切な検査を受けるようにしてください。たばこは動脈硬化を促進すると言われています。喫煙者には是非禁煙をお勧めします。また日頃からバランスの良い食事を摂取することや、適度の運動をするように心掛けるとともに、健康診断を受け、高血圧や高脂血症、糖尿病などの病的な状態があれば、早めに治療を開始することが大切です。
                                            広報委員会  吉村一彦