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40歳以上の方にお勧めする眼科検診


2018年09月01日

 皆さんは、中途失明という言葉をご存知でしょうか。生まれた時には正常な目の機能を有しますが、成長や加齢の段階で病気やケガにより視力や視野に障害が発生して失明に至ってしまう事です。日本眼科学会2017年のデータによると日本人の中途失明の原因第一位が緑内障、第二位が糖尿病網膜症となっていて全体の約40%を占めています。

 緑内障は様々な原因により眼球の中の視神経が圧迫され徐々に視野が欠けていく病気、糖尿病網膜症は糖尿病により引き起こされる目の病気で治療が遅れると失明に至る事があります。
 現在緑内障の方は40歳以上の人口の5%、60歳以上では10%程度いらっしゃいます。糖尿病の方は40歳以上の人口の10%程度いらっしゃいます。糖尿病を発症後10年経った人の内、その50%から60%に網膜症が発症するというデータもあります。

 緑内障と糖尿病網膜症のどちらの病気も最初の段階では自覚症状が乏しく、ご自分で病気に気がつく事が困難なのです。そのためにも40歳以上の方には是非眼科での検診をお勧めいたします。
広報委員会  中澤孝則