健康食品の規制緩和 ―規制緩和に一言―
消費者庁は来春にも食品成分の有効性をすべての食品で表示しやすくする規制緩和を行う予定です。科学的根拠を業者が消費者庁に届ければ国の許可がなくても可能となる見通しです。今でも曖昧な根拠で健康食品を売られている感があります。果たして消費者庁は論文のエビデンスレベルを判断することが出来るのでしょうか。
例えば書類審査のみで血圧を下げる作用があるとされた食品が認可された場合、それによって高血圧症の方が薬を服用することを止めてしまい高血圧が放置される危険性もあります。日弁連や消費者団体はすでに制度の悪用や混乱に懸念を示しているようです。健康に関わることなので日本医師会からも何らかのコメントが欲しいように思います。