わたしたちの健康読本48 心臓の病気
7/20

① 狭心症(きょうしんしょう) 冠動脈に狭い部分があるため、階段や坂道を上る、重いものを持つなどの労作により心臓に負担がかかった場合に、心筋に十分な血液を供給できない「虚血」状態になって、胸痛発作が生じます。前胸部に圧迫されるような、締めつけられるような痛みを感じます。痛みは胸だけでなく、左腕、左肩、あご、のどなどに広がることがあります。しかし、労作を止めて、安静にすると数分で治まるのが特徴です。 狭心症の検査としては、トレッドミル運動負荷試験(ベルトコンベア上での歩行)がよく行われ、心臓に負担をかけながら心電図を記録し、虚血の様子をチェックします。最近は、CT検査でも冠動脈の血管内腔の狭窄状態を評価できるようになっています(図4)。7虚血性心疾患  虚血性心疾患図4 冠動脈CT

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です